ブロックチェーンがよ〜くわかる本
私個人としては"仮想通貨"の投資そのものよりも、"ブロックチェーン"技術に興味があり読んでみました。
本書ではその出生であるビットコインとの関係性を紐解きながら説明が進みます。
主にブロックチェーンシステムの『背景』『意義』『現状』『将来性』『課題』について述べられています。
今はまだ『投機的な文脈で語られることの多い仮想通貨、ブロックチェーンはそれを支える技術』位に思われている側面がありますが、
キャッシュレス社会が世界中に浸透し始めている現代にあっては、今後更に発展していく可能性は無視できない程大きな物だと予想されます。
またブロックチェーンはその堅牢性から、仮想通貨だけでなくあらゆる手続きや契約においても活用されていっているようです。
↑ 上の画像は本書とは無関係ですが、参考として載せました。
・また大まかにはブロックチェーンとは、書き換えの出来ない取引履歴を皆で共有して公正な取引であることを相互監視できるシステムと本書に説明がありました。
・この書き換えの困難さを実現する方法の一つとして、仕事量の証明(プルーフオブワーク)という方法が取られています。
これは、膨大な計算量を必要とする作業を成功させた人が取引の承認者となり新たなブロックをブロックチェーンに繋ぐ権利を得られる仕組みで、この成功者が"マイナー"・この計算作業を"マイニング"と言います。
この膨大な計算量とは、ハッシュ関数の不可逆性を利用して、
コンピューターに高速処理により当てずっぽうに数値を代入させ続け正解を出させる事を指します。
・ビットコイン取引にはおよそ10分程度かかると言われていますが、これはブロックの生成間隔による物です。
このブロック生成・及びそこから形成されるブロックチェーン・またそのブロックが公正であるというコンセンサスアルゴリズムがブロックチェーンの堅牢性を担保する礎となっているのだそうです。
以上、投資目的であれフィンテックに興味があるのであれ今後の他分野への発展性を予期しているのであれ、
これからブロックチェーンを学びたいな、と思っている方にとって非常に有用だと思います。